11■お化け灯籠(おばけどうろう)

上野公園四番

 佐久間大膳亮勝之が東照宮に寄進した石造の燈籠で、

 奉寄進佐久間大膳亮平朝臣勝之
 東照大権現御宝前石燈籠
 寛永八年辛未孟冬十七日

と刻字し、寄進者・寄進年月を知ることができる。寛永八年(一六三一)当時、東照宮は創建して間もなく、社頭には、現存の大鳥居・銅燈籠・石燈龍などは、まだわずかしか奉納されていなかった。勝之は他にさきがけて、この燈籠を寄進したのである。
 勝之は、織田信長の武将佐久間盛次の四男。母は猛将柴田勝家の姉という。信長・北条氏政・豊臣秀吉、のち徳川家康に仕え、信濃国川中島ほかで一万八千石を領した。
 燈龍の大きさは、高さ六・〇六メートル、笠石の周囲三・六三メートルと巨大で、その大きさゆえに「お化け燈籠」と呼ぶ。京都南禅寺・名古屋熱田神宮の大燈籠とともに、日本三大燈龍に数えられる。