26■浅草寺六角堂一棟(せんそうじろっかくどう)

(都指定有形文化財・建造物) 浅草二丁目三番 浅草寺

 六角堂は、『浅草寺誌』(文化十年編)元和四年(一六一八)の建立とあり、江戸時代初期の建築と考えられ、浅草寺内で最古の遺構である。
 木造で単層の六角造り瓦葺き形式で、建物中央の直径は一・八二メートルあり、一面の柱真々は〇・九一メートルである。
 建物の基礎は、六角形状に廻した土台を布石の基礎で支え、その下部に十一段の石積みをした一・五メートル余りの井戸状の穴が掘られている。六角堂という特異な形式であり、都内においては違例の少ない建造物で、貴重な文化財である。
 もとは東方二十一・八メートルの場所(現影向堂の南基壇上に元位置の明示あり)に建っていたが、平成六年十月境内整備のためにここに移された。