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澤の屋に聞く
澤の屋に聞く

掲載:2013年3月1日

谷中は、旅人が古き良き日本の生活に触れる事ができる町です。

谷中界隈の懐かしい町並み

江戸時代に上野に寛永寺が建立されると共に、周辺には子院が多く建立されました。寛永寺の霊園として谷中霊園(現在では、その一部が寛永寺霊園となっており、徳川慶喜公墓所を初めとして各界の著名人の墓所となっています)が置かれ、春には桜の名所となっています。寺院が多く所在する事から、閑寂で江戸や古き東京の趣きを残す町となっています。

旅館澤の屋

 谷中は、上野公園に近く、また寺院が多く所在する寺町のため、緑も多く残っており、下町の風情があります。ここに海外からの旅行客に人気の旅館澤の屋があります。澤の屋は谷中で永らく経営される部屋数12部屋の旅館ですが、国内外のガイドブック等にも紹介される旅館です。重要文化財ともなっている根津神社の入口に面した通りに位置し、近在には本郷弥生町から下谷、上野へと通じる言問(こととい)通りや谷中銀座商店街があります。澤の屋は、東京の下町情緒、江戸の面影を訪ねて歩く旅行客の良い拠点ともなっています。(下段に続く)

上野桜木・谷中を歩く


桜見物で賑わう谷中の桜並木(上野桜木2丁目)

江戸情緒を残す旧吉田屋酒店
谷中6丁目にあった吉田屋酒店は、江戸時代から続く老舗でしたが、旧店舗の建物が台東区に寄贈され、現在の上野桜木に移築され、当時の姿が再現されています。道具や文書類は台東区指定有形民族文化財に指定され、下町風俗資料館付設展示場となっています。(上野桜木2丁目)

大正時代の出桁(だしげた)造りの町家の風情を残した珈琲店「カヤバ珈琲」。70年近く営まれていましたが、平成18年(2006)に一時閉店しました。後にNPO法人たいとう歴史都市研究会とギャラリーSCAI THE BATHHOUSEが協力して建物を借り受けて改修した後、平成21年(2009)に復活しました。店内や家具、食器類にも、大正、そして昭和の古き良き面影が窺えます。(谷中6丁目)

創業元治1年(1864)の江戸千代紙、手ぬぐいや江戸小物販売の老舗「いせ辰」。江戸情緒たっぷりの店舗(谷中2丁目)

単身客用の客室

ロビーには、日本各地の外国語のパンフレットやリーフレットが所狭しと置かれています。各地の旅館や業者さんとのネットワークもあり、これらの資料が全国から寄せられるとの事。

ロビーには、様々な物産品の他に、コンピュータが置かれ、旅行客は東京都内や各地の情報も入手できるようになっています。

日本各地の旅行ガイド。その多くが日本語の他、英語等の多言語での紹介となっています。地方に出掛ける旅行客には、その土地の旅館等を案内する事もあるとの事でした。

 谷中や隣り合う上野桜木界隈は、近在に東京美術学校や東京音楽学校(現東京藝術大学)、国立の博物館等もあり、古くから芸術家や作家が多く起居する町でした。彫塑家朝倉文夫の旧居を基とした朝倉彫塑館や彫刻家平櫛田中等の旧居も残り、また東京藝術大学や東京大学等の学生や留学生が多く住み、芸術家や文人の町としての面影を残しています。澤の屋は、このような昭和の東京や江戸時代の史跡が残る町に関心を持ち、特に格式張らない気楽な旅を求める欧米からの旅行客で賑わっています。谷中周辺は、平成19年(2007)には「美しい日本の歴史的風土100選」に、寛永寺、上野公園と共に選定され、創業140年を超える江戸千代紙の「いせ辰」や創業120年の「菊見せんべい」、スペインを代表する画家ホアン・ミロが筆を買い求めた「田辺文魁堂」、とうふの「越後屋」、アイスクリームの「竿甚」、せんべいの「大黒堂」、創業70年を超える喫茶店「カヤバ珈琲」等があり、賑わいを見せています。


美しい日本の歴史的風土100選」は、古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法(古都保存法)の施行40周年を記念して、2007年に財団法人古都飛鳥保存財団等により構成された「美しい日本の歴史的風土100選実行委員会」によって選定されました。


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