台東区は、明治・大正の頃までは、江戸の名残りが強くありましたが、大正12年(1923)の関東大震災、そして昭和20年(1945)の戦災により、そのほとんどの面影を失いました。また、昭和30年代後半の東京オリンピックを契機として、まちは再開発されて一段とその様相を変えてしまいました。このような江戸期から営々と築かれた文化、そして明治・大正・昭和の名残りが次々と失われつつある事から、庶民の歴史や生活、そしてその記憶を次の世代に伝える目的から、台東区立下町風俗資料館は昭和55年(1980)10月1日に閑寂な不忍池の畔に開館しました。